コンビニたそがれ堂 神無月のころ  株式会社ポプラ社 

コンビニたそがれ堂 神無月のころ  株式会社ポプラ社 

コンビニたそがれ堂は駅前商店街のはずれにあって、心の底から本当に欲しい物がある人だけがたどり着くことが出来るという都市伝説のようなコンビニです。このコンビニには普段は長い銀色の髪に金色の目をした超イケメンのお兄さんの店員がいるのですが、この「神無月のころ」にはかわいい女の子が店番をしています。このお店には、この世に無い物はなく、この世では無い物まであることもあるという不思議な話が展開されていきます。  この作品には”ねここ”といういわくありげな化け猫が出てきます。化け猫といっても、哀しい過去を持った善良でかわいい猫です。「神無月のころ」はハロウィンの頃に飼いたかった猫が飼えなくなってしまった少女がコンビニたそがれ堂にたどり着いて……、ある物を見つけます。そうして、不思議な出来事が起こります。他に、叔母さんからの遺言で廃墟のようになった洋館を譲り受けた女性が、そこで幽霊達に出会う「夏の終わりの幽霊屋敷」でも、やっぱりコンビニたそがれ堂に行って、幽霊屋敷を譲り受けた理由を思い出すのでした。こんな風に、「幻の遊園地」では寂しい一人暮らしのおばあさんが、「赤い林檎と金の川」ではもうすぐ閉店になる書店の店員が、「三日月に乾杯」では子供を陰から見守っている幽霊が、それぞれにコンビニたそがれ堂に行って、ステキな解決に導かれてゆきます。読んでいて心が温かくなるような、また、心が洗われるような話が詰まっています。