夜市(角川ホラー文庫)

夜市(角川ホラー文庫)

異次元のなんでも売っている夜市という所に間違って入り込んでしまった兄弟のお話です。兄はそこでどうしても欲しくなった「野球の器」を弟と引き換えにして買ってしまいますがしかし、成長した兄は弟の事が忘れられず再び夜市に戻ってくるという話です。同時収録で風の古道というお話も入っています。幼い頃に桜を見に行ったのですが間違って古道と呼ばれる場所に来てしまった子が大きくなってまた、同じ古道に入り込んでしまうという話です。

 

幼い頃に間違ってなんでも売っている夜市に間違って迷い込んでしまった兄弟のお話です。兄はそこで好きな子を振り向かせたくて弟と引き換えにして「野球の器」を買いますが、また夜市に戻ってきます。それは野球の器を買った後に、皆が弟の存在を忘れてしまったからです。それに今度は再び小さい頃に自分が売ってしまった弟を取り戻すために。読んだ時これは兄弟愛なのかと思いました。結構兄の自己満足みたいなものがあるなと思っていましたが、小さい時って上の子は下の子の面倒を見せられるし、売るときだって半分邪魔な時もあったと思います。でも、もう半分は小さくてそう深く考えてなかったんだろうなと思いました。個人的には同時収録されている「風の古道」の方が好きでした。どうしても見つけられない道、それを幼い頃1度通った事があるという話です。風邪の古道は、となりのトトロの木に登ってメイちゃんが「穴がなくなってる」と言った所を思いだしました。でも全く怖くなくってファンタジーみたいな感じでおすすめです。